US Pycon2019 参加レポート

この度、us.pycon 2019に参加する機会があったのでそれについてのレポートです。基本的には英語力、どのくらい理解できたか、自分の気持などあくまで自分用です。pyconに参加するまでの経緯などは別記事で書いたのでいかにリンクを貼り付けておきます。

とある情報工学科生のus pycon参加録 - 出発前夜

4/30

観光とか様子見とかのために始まる前に現地入りしてました。 amtrakでbostonから来たのでclevelandには朝の3時くらいについたのですが、ターミナルで寝ていたら中国人の人に話しかけられて朝ご飯おごってもらって、Uberで最初のホテルまで送ってもらいました。本当にありがたい、、、、chicagoに住んでいるらしくて、観光地やおすすめのご飯から夜道の歩き方までいろんなことを教えてもらいました。ちなみにこの旅行のときには時間がなくて観光できなかったのですが、近くにamishと呼ばれる人たちの集落を教えてもらいました。今度アメリカ来るときに余裕があったら観光したい。

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ちなみにこれがclevelandで一番?目立つ建物で1920~1930年代の超高層ビルブームのときに建てられて、完成時には世界で二番目に高い建物だったそうです。

5/1

us pyconの大まかなイベントは一コマ3時間のtutorial、1時間程度のtalk、development sprint,LT,食事会などがありました。tutorialやtalkは10個ほど受けたのでそのあたりで気になったことなどをここに記しておきたいと思います。 ちなみにpyconに登録するとメールが来て、スポンサーのブログや説明がいくつか流れてきたりしました。

The Pycon Blog

come meet microsoft at pycon 2019

Analyzing Census Data with Pandas

アメリカの国勢調査のデータをpandasを用いてヴィジュアライズ等をするチュートリアル。いまいち英語が理解できなかったので凄みも理解できなかった。jupyter labっていうのを使っていて、これはいいなと思った。政府がデータを公開しているホームページを見たのだけ率直にどかなり充実しているなと感じた。

5/2

Dog Classification using TensorFlow, Azure, and Visual Studio Code

azure mlとの出会い。サーバーやデータなどをpythonのcodeから扱えることがかなりいいと思った。

Spital Analysis Meets Data Science

個人的にはこのプレゼンが一番好きだったと思う。正直なところ技術的な詳細は全然理解できなかったけど、notebook上でいろいろなデモが走っていて、かっこよかったです。

Google Cloud Platform for Pythonistas

5/3

Terrain, Art, Python and LiDAR

pythonを用いた、標高情報があるデータの扱いや、そこから3Dプリンタに出力するという話だった。純粋に趣味として楽しそうだった。

Migrating Pinterest from Python2 to Python3

pinterestでのpythonの移行の話だった。print()がpython2にはないのでfutureからimportするといったことは割と有名な話で知っていたのだが、演算の例外の吐き方や結果に違いがあるということを知った。

Programmatic Notebooks wit papermill

netlifyの社員らしかった。netlifyは結構テックな企業で、いわゆる機械学習でユーザーデータを学習してレコメンドしているなんていう噂のレベルだけで知っていた。実際に話を聞いてみたところnteractに始まり、かなりのjupyter notebookに関するソフトウェアを出していることを聞いて関心を持った。このプレゼンでは今までのnotebookのバージョン管理やテストができないことといった、問題点を解決するためにpapermilというソフトウェアを出しているという話をしていた。自分もnotebookでコードを書いたときに不規則に一つの変数に上書きしていて、セッションが切れたときにどのセルを実行したら正しい実行結果が出るのかわからなくなってしまうと行った課題はあると思っていたので、これはぜひ使いたいと思った。

to GIL or not to GIL:the Future of Multi-Core (c )Python

Understanding Python's Debugging Internals

How to JIT: Writing a Python JIT from scratch in pure Python

jitを自分で実装するためにvirtual machineの話だったと思う。

Rock & Roll Hall of Frame and Museum Evening Dinner

pyconが主催している食事会に参加しました。場所は近くの博物館で机やらを拡げて、バイキング形式のような形で食事を取りました。自分の見た感じ人数は100人ほどいて円卓ひとつあたり10人くらいのようなまとまりでそれぞれ食事していました。英語がわからなかったのでさっぱり話にはついていけなかったのですが、同じテーブルにfacebookの社員がいたり、どこかのニュースサイトの社員がいて、内部のデータの保持が〜みたいな話をしていたのだと思います。ものすごいビッグネームな会社が、内部でどのような処理をしているかみたいな話をものすごい近くでしているのがとても新鮮で、これが本場なんだなぁと感じたりしました。

5/4

ルームメイトがいっぱい靴下とか集めているのに刺激されてこの日はひたすらブースに立ってる人に話しかけて、どんな会社なのかとかどんな技術使ってるのかとか頑張っていろいろ話を聞いて回ってました。このときは用意した質問で話をつなげているのが精一杯で、全然深い話ができなかったのが悔やまれます。ちなみにどこの企業も太っ腹でシールだけでなく、T-Shirtsや靴下、ハンドスピナーや飲み物のボトルを配っている会社がありました。ブースの中でプレゼンやプロダクトの使い方の説明をしているところもあって、マイクロソフトgithubのhands onを実際にやると追加でグッズをもらえるなんてことをやっていました。結構充実してたのでそのhands onで配っていたリンクをいかに貼っておきます。

https://github.com/Azure-Samples/azure-python-labs

5/5

Job fair, Poster

メインのカンファレンス会場でjob fairとposterの展示があったので一日中それを回っていました。ここでインターンや仕事の雰囲気を掴んだり情報収集をしるのがこの旅行の目的の一つだったのですが、結果としてはいくつかの会社から連絡先をもらったり、求人票をもらうことができてよかったです。実際に話したところ、自分のバックグランドなどのことについて聞かれたので正直に学校でコンピューターサイエンスを学んでいることやアルバイト、趣味でpythonを使った経験を話したら結構いいねみたいなリアクションがもらえました。あまり学齢は関係ないからとりあえずレジュメ提出してよみたいな感じのことを言われました。インターンもいくつかやっているとは聞いたのですが、アメリカはパフォーマンスが悪いとすぐ首をきられるという話や、参加してみてあまり英語力にも自信がなかったため一旦諦めてもっと会話力などを鍛えるなりしばらく様子を見る必要があるかなと言う感じでした。 親からインドの人はバイタリティがすごいなんて話を聞いていてなんのこっちゃわからなかったのですが、実際に俺はアメリカでなんとか就職できる道を探しているんだっていうと、ものすごい熱量で懇切丁寧に教えてくれる人はだいたいインドから来てる人でした。

この日ポスターセッションを見て回っているguidoさんがいたのでありがたいことに一緒に写真をとってもらえました。

5/6

Development sprints

pyconは世界中のpythonオープンソースソフトウェアの開発者が一堂に会して開発できるってところも重視していてこのようなイベントがあるみたいです。自分はmypyにcontributeしたいなと思っていたのですが、ブースを回ったりしたときの感触として全然ネイティブの英語力についていけないなと思って諦めました。ゆくゆくは本場であり、ソフトウェアが流れてくるもとのアメリカで開発ができるようにもっと開発のための英語がスムーズに話せるようになりたいと思いました。

pyconであった日本人の方と一緒に食事に行ってごちそうしてもらいました。自分以外にも日本人がいたのはかなり心強くて、ありがたかったです。

5/7

このあたりから(軽く英語力で挫折したのもあって)近くのcleveland university circleとか近くの観光をしました。 徒歩、バス圏内では湖、博物館、ボタニカルガーデン、カジノがあったし、建築物も一つ一つが西欧式で歴史を感じるかっこいいものが多く、散策には退屈しなかったです。

5/10

2019年アメリカ旅 第三章 ナイアガラへの旅立ちです。 いろんなことがあったのでまたブログにすると思います。  

費用

項目 金額 ($)
Student Regular Rate 125.00
Tutorial 150.00
食事会 45.00
T-Shirts 10.00
-- --
合計 330.00

朝、昼にご飯が提供されてコーヒーもスポンサー提供されていたのでだいぶそのあたりのお金は浮きました。それ以外は宿泊費、観光などにお金を使いました。自分が泊まったホテルはコインラウンドリーがなく、公衆のコインラウンドリーも近くで見つからなかったのでホテルのクリーニングに出す羽目になりかなりそれが高く付きました。個人差はあると思いますが、日本に比べると比較的食事にかかるお金は高くついたと思います。だいたいsubwayで昼食を食べると$10、Dunkin' Donutsでコーヒーとドーナッツを2,3個買うと$7~8くらいだったと思います。

グッズ、戦利品

boothでステッカーやTシャツ、靴下、ボトルとかを配っているところがあったのでひたすら気になったところに話しかけて集めました。ほかにはO'reillyでは小さな本を2冊もらったり、googleではドロイド君のちいさな人形と小さなバッグをもらったりしました。PyCharmやanvilというサービスは無料体験用のクレジットを配っていました。

シェアルーム

pyconのホームページでシェアルームメイトの募集があって、面白そうだったので申し込みました。幸運なことに相手も同じくらいの年齢で良かったです。なんか就職や大学の話を聞いたり、いろいろブースの回り方とかアドバイスもらったりしてとても優しくて、自分のつたない英語にも付き合ってくれて本当にありがたくて嬉しかったです。

総括・感想

やはり本場アメリカのカンファレンスということだけあって、食事の時にテーブルが同じだった人がフェイスブック勤務だったり、ブースで話していた人が名刺を見てみたらシリコンバレーでCEOをやってる人だったりして、とても刺激になりました。なんか食事の時に内部で情報をどう処理しているかみたいな話をしていたと思うのですが、英語が理解できなくてさっぱり吸収できなかったのでとてももったいない思いをしました。 やっぱり英語が使えなくても日常生活程度のことはなんとかなったけどやっぱりいっぱい喋れて理解できたほうが得られる情報量は多いなという感じはしたし、自分の今まで全く意識してこなかった英語の世界に実際に触れて、思った以上にそこの世界の広さを感じた。今のまま日本語だけで情報収集するのでは得られる情報量が圧倒的に少ないから、自分のペースでいいから少しずつ英語のテックニュースや、youtubeから吸収したり会話によって世界最先端のソフトウェアが生まれているところでどのようなことが起きているのかもっと追えるようになりたいなと思いました。来年のpyconの予定はもう公表されているみたいで、開催地はピッツバーグだそうです。自分は就職しているのでまだ参加するかはわからないですが、pythonにまだかかわれていて余裕があれば参加したいです。 https://www.python.org/psf/records/board/minutes/2017-07-25/#pycon-2020-21-pittsburgh-pa ブログに書いてみると、ものすごいお金かけて海外までカンファレンスに参加したのにさっぱり英語が理解できなくて、とりあえずフィーリングで必死で頑張ってみたみたいな感じでなんとも情けないなぁという感じがします。それでもなんとなく海外の熱を感じたり、実際に働いている人を感じたりして、自分もソフトウェアエンジニアとして働いている以上、ソフトウェアや文化が生まれる源流となる場所に関わりたいという思いがあるので、ここでのつながりや情報を大事にしてもっとチャンスを拡げていきたいです。

写真

pycon flickr

観光気分だったので、いっぱい写真撮りました。clevelandは重厚で歴史的な建築とかがとてもかっこよかったです。会場の雰囲気とかはtwitterinstagramで#pyconで検索するといい写真いっぱい出てくると思います。